【自分を責めてしまう人へ】しなやかに生きるためのヒント

くらし

仕事で失敗してしまったり、積極的に行動できなかったり。

あの時あんなことしなければ……あの時こうしていたら……

私たちは、物事がうまくいかなかったとき過去の行動を悔い、自分を責めます。

すぐに気持ちを切り替えられる人もいれば、

何日も、何年も、くよくよと引きずってしまう人もいます。

物事の原因を自分の中に探すのは、成長するために必要な行為です。

しかし、過去のあやまちにとらわれすぎて、今を楽しめないとしたらどうでしょう。

かく言う私も、すぐにくよくよしてしまう人間です。

そんな私が実際にやってみて、効果を感じた、今後も続けたいと思った、

今に集中するヒントをご紹介します。

しなやかに生きるための5ステップ【自分の心との上手な付き合い方】

・今、感じている不安と満足を書き出す

・今日一日をどう過ごしたいか考える

・目の前のことに集中する 過去・未来を見過ぎない

・結果を期待しすぎず直感で動いてみる

・健康に気を付ける

まずは今、感じていることを書き出してみましょう。

不安に思っていること

仕事の失敗

若いときにもっと勉強しておけばよかったと思っていること

将来の生活費が不安であること など、

思うままに書き出します。

書き出すことですっきりして、自分を責める気持ちが和らぐこともあります。

また、一通り書き出して自分の不安を吐き出した後は、

客観的に眺めるようにしましょう。

具体的には

「私は今、仕事の失敗を悔いて、自分を情けなく思っている。」などと、

状況を実況するようにします。声に出しても出さなくてもどちらでも大丈夫。

そうすることで、いままで自分と一体化していた不安要素を、

少し離れた位置から見ることができ、

「そこまで大したことではないかもしれない」

と、思えるようになります。

ネガティブな気持ちは、絶えず心が作り出しているので、

「そういうもの」として、適度な距離を保てるように練習をしましょう。

満足していること

現在の不安を明確にし、客観視したところで、

現在の生活で満足していることを描きだしてみましょう。

・新しく買ったブラウスがお気に入り

・観葉植物が元気に育っている

・恋人と映画を見るのが楽しい

なんでもいいので1つか2つ書き出し、その事実に感謝をしましょう。

落ち込んでいるときは、とにかく悪いことばかりに目が向いてしまいます。

身の回りの小さな幸せに気づき、見方を変えましょう。

今日一日をどう過ごしたいか

今日の過ごし方を考えます。

人間の感情をコントロールすることは非常に難しく、常にできることではありません。

ですが、行動をコントロールすることは比較的容易で、

また、行動をコントロールすることで習慣が変わり、習慣が変わると感情も変わります。

自分を責めすぎてしまうループに入ったときは、

気持ちをどうにかしようとするのは一旦やめて、行動をコントロールすることに注力してみましょう。

一日の計画を立てるには、アイビー・リー・メソッドがおすすめ。

やりたいことを6つ書き出し、重要度の高い順にこなします。

1つ終わるまで次の項目には進みません。

その日のうちに6つ終わらなかった場合は、悔やむことなく忘れましょう。

やることを6つに絞っておくことで決断疲れを防ぎ、

マルチタスクにならないのでに1つ1つに集中出来て、効率が上がります。

クリアできた項目にチェックをつけたりすれば、視覚的に達成感も得られます。

目の前のことに集中する

アイビー・リー・メソッドでやることを決めたら、

順番に集中してこなしましょう。

自分を責めてしまうのは、過去や未来ばかりを見て不安になり、

不安を解消するために動いていない自分をダメな人間だと思うからです。

目の前のことに集中し、過去や未来に囚われなければ、

自分を責めることも減るでしょう。

いつもルーティンとして何気なくこなしていることも、

集中してやってみましょう。

ここでは自分の行動を実況中継するのがおすすめ。

「スポンジを手に取って、洗剤を付けました。コップから洗います。」

など心の中で呟きながらやってみましょう。

また、集中力が続く時間は限られているので、

15分タイマーをかけて作業するのもおすすめ。

集中力が続くようになったなと感じてきたら、

25分作業して5分休憩する、ポモドーロ・テクニックという時間管理術も試してみてください。

結果を期待しすぎず直感で動いてみる

本当にこのままでいいのか?

という不安は、日々が同じことの繰り返しであるゆえに、生まれます。

しかし、脳の習性は変化を拒みます。

「これに挑戦したらどうなるか…」

「この労力に見合う結果は得られるのか…」

と言った具合に慎重に考えてしまうので、新しいことに挑戦するのはどうしてもハードルが高くなります。

そうしてまた同じ毎日を繰り返し、

これでいいのか、動きだせない自分はなんてだめなんだ…と自分を責めだしてしまいます。

時には、損してもいい、くらいの気持ちで飛び込んでみましょう。

とは言っても、大それたことをしなくてもいいのです。

新しい習い事を始められたりしたらとかなり大きな一歩に感じますが、

・いつもなら見ないテレビ番組をみる。

・レストランで、普段は頼まない料理を頼んでみる。

のようなちょっとしたことでも十分。

意外な発見があって、新しい趣味も見つかるかもしれません。

なにより一歩踏み出せる自分に、これからの日々を生きていける、という力強さを

感じることができます。

飛び込んでみても意外と大丈夫、という経験は、

きっとあなたの心の柔軟性を上げてくれるでしょう。

もちろん、ケガをしたり、大金を失う可能性がある場合は、よくよく考えてから実行してくださいね!

また、直感で動くのは足し算の行為だけでなく、引き算の行為も試してみましょう。

毎日何気なくしていることだけど、

これは別にしなくてもいいのではないか?ということを一度やめてみましょう。

・洗濯物はインナーならしわになってもわからないので、畳むのをやめてみる。

・毎日コーラを惰性で飲んでいたけど、やめてみる。

・1時間ごとにメールをチェックしているが、2時間ごとにしてみる。

案外、やめてみても普通に暮らせるとわかれば、身も心も軽くなります。

上手く行けば自由な時間が増えるでしょう。

時間のゆとりは心のゆとりです。

健康に気を付ける

「健康な心は健康な身体に宿る」 とはよく言ったもので、

身体が疲れていると、心も疲れた気分になってしまいます。

特別に体を鍛えたりする必要はありませんが、

痛いところがなく体が動いて、

何かをしようと思ったときに、迷いなく立ち上がれる活力がある。

そんな状態を保てるのが理想ですね。

そのためには、毎日同じ時間に起きて、適量の食事を取り、

30分程度体を動かしましょう。

文章にすると簡単なのに、実行するのは簡単ではないですよね。

まずは朝起きたら、窓を開けて空気を入れ替え、大きく深呼吸と伸びをするところから始めましょう。

体の動きがスムーズになり、ちょっとストレッチでも、という気分になること請け合いです。

なぜいつまでも過去のあやまちを引きずってしまうのか

しなやかに生きるためのヒントをご紹介しましたが、

そもそも、なぜいつまでも過去のあやまちを引きずってしまうかにも触れておきましょう。

人間の心は、ネガティブにできています。

原始の時代、「いのちを守るため」に危険予知を最重要事項としていた心は、

いのちの危険が少なくなった現代も、常に用心しており、

失業したり、一般的な集団から締め出されないよう、

ほとんどが実際には起こらない出来事を心配し続けています。

(原始の時代では、集団から締め出されることは死を意味しました。)

自分は本当に、この組織で貢献できているか?

この社会で生き残っていけるか?と、様々な対象を自分と比較し、

失敗をすると、「これでは排除されてしまう!」と心が焦らせてくるのです。

これでは、くよくよしない方が難しいですね。

ましてや現代は、インターネットの普及により、

比較対象が格段に増えました。

「あの人はあんなに充実しているのに、私はこんな簡単な仕事もできないなんて…」と、

目の前にいもしない人を相手に、自分を貶める始末です。

この心の仕組みは一朝一夕では変えることはできませんが、

付き合い方を変えることは可能です。

ぜひ上記の5ステップを試してみてくださいね。

まとめ|

人間の感情は常にネガティブなことを想像し、自らを守ろうとします。

それは想像であるにも関わらず、私たちは事実であるかのように認識し、

落ち込み、自分を責めます。

体調を整えて、行動をコントロールし、目の前のことに集中することで、

気持ちのこわばりをほぐしていくことはできます。

慣れるまでは億劫に感じるかもしれませんが、

出来そうなものからぜひ取り組んでみてください。

一度きりの人生、あなたがなるべく穏やかな気持ちで過ごせますように。

打ち寄せる波のように何度も何度も繰り返し考えてしまい、考えるんだけど答えが出ず、結局今までと同じ日々を過ごしていて不安だけが増していく・・・

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