とにかく楽して幸せになりたい!
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こちらの本を読んで、
生きやすさを感じるきっかけになるかも、と思いましたので、紹介します。
この記事が役立つ人
ストレスや不安を感じている人
自己不安と自信の無さを克服したい人
この記事で得られる情報
避けることのできない不快な感情を、受け入れる柔軟さを得るヒント。
ACTとは
ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)とは、心理療法の一つです。
これまでは、ネガティブな思考をポジティブな思考に修正させる療法が多く、
「コップの水が半分になったとき、あと半分しかないと思うか、まだ半分あると思うか。」
という話題を例にしますと、
「あと半分しかない」と思った場合、
それはネガティブな考えだから、「まだ半分あると思うようにしましょう。」
と、思考を修正させるのが、今まであった多くの療法。
この方法は、少しの間は上手くいくこともあるけれど、
思考のコントロールは非常に難しく、
そのうちまたネガティブに戻ってしまいます。(そもそも、思考のベースはネガティブなので。)
ネガティブに戻るだけならまだしも、
「私はこんなこともできないのか…」と責め始めてしまうと、
負のループです。
よかれと思って思考をコントロールしようとしたのに、
余計に悪い方向に進んでしまう可能性がある、ということです。
ACTでは、「もう半分」と思っても、「まだ半分」と思っても、
その良し悪しを判断したり、修正したりはせず、ただ受け入れます。
そして、その上で、その思考が役に立つものであれば耳を貸し、
役に立たないものであれば、気にせず自分にとって価値のある行動をとります。
私は昔から、周りの人に嫌われたくないと考え、疲れてしまう方でしたが、
とうやら人間自体、生まれつき他者と比較し、自分に足りないものに注意を向けてしまうようです。
その結果、ほとんど実際には起こらない恐怖ばかりを想像してしまう、と。
わかりすぎる……
これでは幸せを感じる方が難しい。
ACTは、自らの思考との新しい付き合い方を提案しています。
脱フュージョン|6つの基本行動原則
ACTには6つの基本行動原則がありますが、
その中で日常でも取り入れやすそうな、脱フュージョンについて説明します。
6つの基本行動原則
1.脱フュージョン / 思考を観察する(思考は必ずしも真実ではない)
2.拡張 / 不快な感情に居場所を作る
3.接続(つながる) / 今この瞬間、起こっていることとつながる。
4.観察する自己 / 常に自分を俯瞰し、自分の考えや行動に気づく。
5.価値の確認 / 自分にとって大切なことを知る
6.目標に向かっての行動 / 自分の価値と一致する行動をとる
脱フュージョン
脱フュージョンとは、不快な思考を鎮め、心配やストレスを感じにくくするための行動です。
思考から距離を取って眺め、「思考」は「言葉」でしかないということを認識します。
「フュージョン」とは、混ざり合うという意味で、ACTにおけるフュージョンとは、
思考と、それが指し示すものが混じり合っている状態を指します。
つまり、思考を真実だと思い込んでしまうのです。
フュージョン状態では、「私はなんて駄目な人間なんだ」という思考が、
まったくの真実に感じられてしまうのです。
ここで、脱フュージョンのテクニックの一つを使い、
「私は「私はなんて駄目な人間なんだ」という考えを持っている。」
と、心の中の呟きを言い直してみます。
このテクニックを使うことで、思考と距離を取れたことを感じられると思います。
その思考が正しいのか、良い思考なのか、などの判断は下さず、
距離を取るだけです。
まとめ|脱フュージョンに挑戦する
脱フュージョンをすることで、ネガティブな思考を追いかけ続ける状態に、
ブレーキをかけることができるでしょう。
ちなみに、脱フュージョンによって、気分が前向きになるような時もあると思いますが、
このいい気分を追い求めてはいけません。
それらはあくまで副産物であり、思考と距離を取ることが目的です。
正直、厳しい本だと感じました。
私は本当に楽がしたい。
何もせずに、本を読むだけで前向きになりたい……
しかし、結局変わるには行動しかないのですね。
嫌われる勇気を読んだ時も、同じような感想を抱きました。
そろそろ、諦めて動き出さなければいけないようです。
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