「幸福になりたいなら 幸福になろうとしてはいけない」 を読んで、脱フュージョンを実践する。

とにかく楽して幸せになりたい!

そんな甘ったれた考えの私が、意味のある人生を目指し、色々な情報を発信します。

幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門 [ ラス・ハリス ]価格:1,870円
(2022/8/16 16:49時点)

こちらの本を読んで、

生きやすさを感じるきっかけになるかも、と思いましたので、紹介します。

この記事が役立つ人

ストレスや不安を感じている人

自己不安と自信の無さを克服したい人

この記事で得られる情報

避けることのできない不快な感情を、受け入れる柔軟さを得るヒント。

ACTとは

ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)とは、心理療法の一つです。

これまでは、ネガティブな思考をポジティブな思考に修正させる療法が多く、

「コップの水が半分になったとき、あと半分しかないと思うか、まだ半分あると思うか。」

という話題を例にしますと、

「あと半分しかない」と思った場合、

それはネガティブな考えだから、「まだ半分あると思うようにしましょう。」

と、思考を修正させるのが、今まであった多くの療法。

この方法は、少しの間は上手くいくこともあるけれど、

思考のコントロールは非常に難しく、

そのうちまたネガティブに戻ってしまいます。(そもそも、思考のベースはネガティブなので。)

ネガティブに戻るだけならまだしも、

「私はこんなこともできないのか…」と責め始めてしまうと、

負のループです。

よかれと思って思考をコントロールしようとしたのに、

余計に悪い方向に進んでしまう可能性がある、ということです。

ACTでは、「もう半分」と思っても、「まだ半分」と思っても、

その良し悪しを判断したり、修正したりはせず、ただ受け入れます。

そして、その上で、その思考が役に立つものであれば耳を貸し、

役に立たないものであれば、気にせず自分にとって価値のある行動をとります。

私は昔から、周りの人に嫌われたくないと考え、疲れてしまう方でしたが、

とうやら人間自体、生まれつき他者と比較し、自分に足りないものに注意を向けてしまうようです。

その結果、ほとんど実際には起こらない恐怖ばかりを想像してしまう、と。

わかりすぎる……

これでは幸せを感じる方が難しい。

ACTは、自らの思考との新しい付き合い方を提案しています。

脱フュージョン|6つの基本行動原則

ACTには6つの基本行動原則がありますが、

その中で日常でも取り入れやすそうな、脱フュージョンについて説明します。

6つの基本行動原則

1.脱フュージョン / 思考を観察する(思考は必ずしも真実ではない)

2.拡張 / 不快な感情に居場所を作る

3.接続(つながる) / 今この瞬間、起こっていることとつながる。

4.観察する自己 / 常に自分を俯瞰し、自分の考えや行動に気づく。

5.価値の確認 / 自分にとって大切なことを知る

6.目標に向かっての行動 / 自分の価値と一致する行動をとる

脱フュージョン

脱フュージョンとは、不快な思考を鎮め、心配やストレスを感じにくくするための行動です。

思考から距離を取って眺め、「思考」は「言葉」でしかないということを認識します。

「フュージョン」とは、混ざり合うという意味で、ACTにおけるフュージョンとは、

思考と、それが指し示すものが混じり合っている状態を指します。

つまり、思考を真実だと思い込んでしまうのです。

フュージョン状態では、「私はなんて駄目な人間なんだ」という思考が、

まったくの真実に感じられてしまうのです。

ここで、脱フュージョンのテクニックの一つを使い、

「私は「私はなんて駄目な人間なんだ」という考えを持っている。」

と、心の中の呟きを言い直してみます。

このテクニックを使うことで、思考と距離を取れたことを感じられると思います。

その思考が正しいのか、良い思考なのか、などの判断は下さず、

距離を取るだけです。

まとめ|脱フュージョンに挑戦する

脱フュージョンをすることで、ネガティブな思考を追いかけ続ける状態に、

ブレーキをかけることができるでしょう。

ちなみに、脱フュージョンによって、気分が前向きになるような時もあると思いますが、

このいい気分を追い求めてはいけません。

それらはあくまで副産物であり、思考と距離を取ることが目的です。

正直、厳しい本だと感じました。

私は本当に楽がしたい。

何もせずに、本を読むだけで前向きになりたい……

しかし、結局変わるには行動しかないのですね。

嫌われる勇気を読んだ時も、同じような感想を抱きました。

そろそろ、諦めて動き出さなければいけないようです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました